インターンシップ・インタビュー
〜配達もやめた。発泡酒もやめた。そして本を置いた。〜




昨日、今日と大阪でした。
ETICというNPOのお仕事で
学生インターンシップの受け入れ企業と参加学生の
インタビューをさせていただきました。


大阪の企業3社と学生3人に会い、
インターンシップについて、いろいろな角度から取材をしました。



息子とほぼ同じ年齢の学生3人・・・
参加動機はもちろん様々ですが、いずれも
意味報酬・・・学びに感謝し、自分の非力を受け入れ
そこからさらなる挑戦へ、とまるでドラマのようでした。



そして受け入れ側の企業の姿勢が、またプロジェクトXを見ているようでした。




表題は・・・訪問1社目の酒屋オーナー上田久雄さん(33歳)の言葉。



商店街の酒屋だった家業は、もう廃業直前だったそうだ。
それを引き受け、若い力とともに、ぐんぐん立ち直り
次々に新しい挑戦をしている。


かっこいい。。



オーナーの上田さん曰く


不景気だとか
近場にスーパーができたから、とか
そんなのは、理由にならない。
本当に自分に何ができるのか、とことん考え
とことんやりもしないで、ベクトルを外に向けるのは違う。



学生も同じ
今は不景気やから・・と人のせいにだけして
なんも努力しないで、ふてくされてたらそれだけのこと。
まずは自分にしっかりベクトルを向けて
できなくて当たり前、その不恰好を受け入れて
そこから自分を磨けばいい。
教わることを待っているのではなく
自分でつまずいて、気がついて、感じて、やってみたことが
120%自分の力になる。。




自身は、時代の流れと逆行と思えるやり方で
風前の灯だった家業を立ち直らせ、梅酒祭りを天満宮で主催するなど
地域にも貢献し、業界全体を元気にしようと奔走していらっしゃる。


酒屋の常識だった配達をやめ
来てもらえるような店にすることを自らに課し、
スーパーの安売りには適わない発泡酒の扱いをやめ
本当に売りたいお酒だけ置き、
がらんとした店内には図書室を作った・・・

週末は、大切な人とゆっくり美味しいお酒を選び
それに似合う世界を本の中で味わってみたら・・という発想。



天晴れ。



インターンシップ、という仕組みについても
たくさんの気づきや可能性を感じたインタビューでしたが
経営、という視点でも
人を育てる、という視点でも
感動と学びのつまった2日間の出張となりました。




感謝。